塗装工・親方塗装工の年収を解説

塗装工の年収に興味がある方のための基礎知識

塗装工の画像

塗装工・親方塗装工の年収を詳しく解説

塗装工の年収の平均は、310万円でした。(求人調べ)
親方塗装工の年収は450万円~ 平均年収推移は310万円~645万円となっています。
お給料(月収):約25~30万円

求人を見ると:
・日給1万1000円~1万6000円
・月収32万円
・月給25万円+残業手当(25歳・独身)
・月給22万5000円~51万2500円(日給1万円~2万4000円)

などがありました。

塗装工の業種別年収

塗装工は様々な業種でも活躍します。そこでいくつかの業種でどのくらい年収が違うのか調査してみました。

建築会社:310万円
リフォーム会社:300万円
板金業者:320万円
塗装屋:330万円


塗装工と一口に言っても大きく建築関連と板金や自動車の塗装工などに分類され、土木関連や建築関連の塗装工の場合は月給制よりも日当が多く、板金関連や自動車の塗装工などの場合は月給制が多いようです。
月給制の場合だと見習い期間の年収は200万円から240万円程度で、年齢と共に年収も増えていきますが40代の塗装工の給料は約30万円程度で、ボーナスもないところも多く年収も400万円前後です。

塗装工の年齢別年収予想推移と給与ボーナス予想推移

各年齢を5歳刻みで年齢による年収や月額給与・ボーナスを厚労省の統計と照らし合わせてみたところ
最大年収を迎える50代の年収が372万円となりました。
また塗装工で働き盛りの30代の年収はおよそ275.9万円あたりと推測されます。
それでは全体の年齢別年収推移をみてみましょう。

年齢 年収 月額給与
20~24歳 177万円 11万円
25~29歳 170万円~220万円 14万円
30~34歳 142万円~242万円 15万円
35~39歳 172万円~276万円 17万円
40~44歳 189万円~310万円 19万円
45~49歳 225万円~347万円 22万円
50~54歳 262万円~372万円 23万円
55~59歳 259万円~369万円 23万円
60~65歳 151万円~369万円 16万円

平均年収と国税庁の年齢別階層年収との比率で独自で算出した結果になっております。
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。
※年俸制は対応していないため年収を12で割った数値が予測数値となります。

塗装工の都道府県別(東京大阪名古屋福岡等)平均年収

年収は地域により変動します。塗装工の平均年収を各都道府県の平均年収と照らし合わせた地域別の年収を算出しました。 上から北海道下は沖縄県までとなっています。ご覧ください。

都道府県 平均年収
北海道 279万円
青森 248万円
岩手 279万円
宮城 310万円
秋田 248万円
山形 279万円
福島 279万円
茨城 310万円
栃木 310万円
群馬 310万円
埼玉 279万円
千葉 310万円
東京 434万円
神奈川 341万円
新潟 279万円
富山 279万円
石川 310万円
福井 310万円
山梨 279万円
長野 310万円
岐阜 279万円
静岡 310万円
愛知 341万円
三重 310万円
滋賀 310万円
京都 310万円
大阪 372万円
兵庫 310万円
奈良 310万円
和歌山 279万円
鳥取 279万円
島根 279万円
岡山 310万円
広島 310万円
山口 310万円
徳島 310万円
香川 279万円
愛媛 279万円
高知 279万円
福岡 310万円
佐賀 248万円
長崎 279万円
熊本 279万円
大分 279万円
宮崎 248万円
鹿児島 279万円
沖縄 248万円

比較してみると、一番年収が高い東京都の塗装工の年収が、およそ434万円。
一番低い沖縄県の年収が248万円 となり0万円の年収差ができています。

塗装工の大企業・中企業・小企業それぞれの年収・給与・ボーナス推移

大企業・中企業・小企業で働く塗装工の年収の差を厚生労働省の企業規模比率と掛け合わせ独自の予想を算出してみました。

規模 年収
大企業の塗装工 360万円
中企業の塗装工 298万円
小企業の塗装工 270万円

厚生労働省の企業規模比率から独自で予測算出をした結果が上記となります。

【独立開業】塗装工で年収1000万円以上稼ぐには?

一般的なサラリーマンの年収と比べても塗装工の平均年収の範囲は、およそ280~440万円とあまり良いとは言えません。
また自動車の塗装工などは月給制ですが土木や建築現場の塗装工の場合は日当が多く、若いうちはある程度の収入がありますがボーナスもなく離職するケースも少なくありません。
それでも独立開業して塗装工で年収1000万円以上稼ぐことも可能で、多くはありませんが塗装屋で年収1,000万円を超えるケースもあるようです。

塗装工で年収1000万円以上稼ぐには二級塗装技能士だけでなく、足場組立作業主任や建築施工管理技士などの資格も取得すると有利です。
塗装工は建築塗装も板金塗装の場合もスプレーガンに塗料を入れて作業をしますが、独立開業した場合は塗装工の腕よりもいかに仕事を受注するかがポイントです。
そのため塗装工としてのスキルや経験ももちろん必要ですが、それ以上に営業努力も大事で積極的に新規開拓ができれば年収1000万円以上稼ぐことも夢ではありません。

塗装工の仕事内容

塗装といっても、対象は様々で、金属、木材、樹脂、様々なものを塗り上げることが仕事となります。
とはいえ、塗装工は塗装する対象に特化しているため、それぞれに得意分野があることは確かです。
しかし、金属専門の塗装工は、木材専門の塗装工よりも概して給料が高い傾向にあるのだといいます。

塗装工は塗装をしているだけの仕事と思われがちですが、実は大変な力仕事もあるのだそうです。
塗装対象はいずれも重量物であることが多く、それを運ばなければならないために想像以上の重労働なのだといわれています。
それ以外にもハードな面は多く、夏場であっても空調の聞いていない現場の作業ですし、有害な有機溶剤なども用いる仕事であるため、どうしても女性の塗装工というものは少数と成り、男の仕事となってしまう面があるのだそうです。

また、小規模な工場であると事務処理なども担当せねばならず、一般的なイメージよりも、よりマルチな仕事を行う必要があるのだそうです。
塗装という技術は大変スキルが要求され、また経験や勘なども生きてくる仕事となります。
日曜大工などで塗装を体験した方は、その難しさに驚いたことでしょう。

塗装とは一日にして成るものではなく、大変長い歳月を経てようやく習得することのできる高等技術であるのだといいます。

塗装工の生涯推定年収は?

塗装工の生涯収入を計算してみると、2億2610万円となりました。
サラリーマンの平均生涯年収よりもやや高く、全体で見ると高水準であることがわかります。
ただし、それに伴っただけの技術力や忍耐力が要求される職業であることを理解しておきましょう。
ただ、この水準にいくためには他の工員をしたがえる親方クラスにならねばなりません。
親方とはいわば、管理職であり、社長です。
この役職に就きさえすれば、後は経営のためのマネージメントを行うことで食べていくことが可能であり、また今まで以上の収入を期待することができるのです。

塗装工の年収をUPするための方法

塗装工で年収UPをするならば、キャリアアップをして親方になることが最も近道です。
親方となると、下っ端では考えられないほどの収入を得られるようになり、都内であれば年収1000万円を越えるほどの収入持つ方も珍しくはないといいます。
キャリアアップをせずに、収入を上げるには数をこなすしかありませんが、経営の知識や、コネなどを駆使して親方になったほうが桁違いの年収UPを見込めるでしょう。

塗装工になるには?

塗装工になるには、特別な制限はありません。
未経験者に要求されるのは、やはり冷暖房のない過酷な労働環境下と重労働に耐えられるだけの体力であるといいます。

しかし、職に就いてからは要求されることが多く、それこそ塗装の技術は必須ですし、場合によっては国家資格である塗装技能士の取得を迫られる可能性もあります。
さらに、与えられた仕事をこなすだけの雇用から脱け出そうとするならば、親方になるための努力をしなければなりません。
これは一朝一夕では行うことはできませんので、継続した努力が必要となってきます。

このような親方にキャリアアップするためには、やはり独立開業についての知識が必要不可欠となります。
雇用されていたときには親方任せであった税金の管理や、仕事の営業などを、次は自分が行わなければ成らないからです。
特に、税金についての対策は必須です。

個人事業主となって、確定申告などのやり方がわからず、意図せず多額の税金を抜かれて損してしまったり、また気付かずに脱税してしまっていたりなど、非常に大きな落とし穴が待ち構えているのです。
独立の際には、しっかりとそのような勉強を踏まえてから行うようにしましょう。

塗装工の求人や募集はどこで探せばいい?

人サイトを参照すると、いくらでも募集要項が見られます。
ただ、それだけではなくハローワークや、町の張り紙などでも募集をしていたり、また直接工場の人と話し合うことによって雇用のチャンスが生まれたりするというので、能動的な情報収集は欠かせません。

外壁塗装の相場と板金塗装の相場単価ってどのくらい?

外壁塗装の場合、塗料の種類によって大幅に値段を変化させますが、アクリルやウレタン系などといった基本的なものであれば、15坪当たり70万円程度、光触媒などの特殊な塗料で行うと100万円ほどになることもあるといいます。
また、車における板金塗装の相場単価は、車の部位や、損傷の場合ではその度合いによって異なりますが、
高いものでは10万円ほどするそうです。

塗装工の年収の本音を聞いてみました。

30代 業種 塗装工 年収400万円

福利厚生はしっかりしており、充実している。
優れた親方の下で働くことができるならば、いい労働を送ることができると思う。
また、何年もやっているとそれなりに技術を習得することとなるが、上には上がおり、実力者の塗装技術は凄まじい。
このようなことから、やはり完全なる実力社会であると考えるのが妥当である。

20代 業種 塗装工 年収300万円

若い世代が定着しない。
自分が若いということもあるが、周りの若者は根性がなく、塗装工の仕事に耐えることができないのだと思う。
このままでは業界自体が非常に危ういだろう。

30代 業種 塗装工 年収400万円

もしもこのまま順調であれば、将来は管理する側となりキャリアアップを目指していきたいと考えている。
業界を牽引していくためというよりかは、自分の未来のための選択である。
自分が働いていたところでは平均収入に届いていない人たちがほとんどで、薄給の中働いていた。
ただ、仕事自体は楽ではあった。

執筆・監修者 平均年収.jp 編集チーム
平均年収.jp編集部

外資系出身者・職業紹介本原作者、FP資格保有者・専門ライター、キャリアコンサルタント・大手出版編集者などのメンバーが参画
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